従来の石材卸という枠にとらわれない、グローバル視点とフレキシブルな組織づくり。
石材の採掘・製造の大半が中国へシフトすることで、国内の多くの石材業者が工場を閉鎖し、小売りへの業態転換を図るなど様々な変化を余儀なくされています。そのような状況の中、私ども清水組石材工業は、商社・問屋・小売りなど各業態が抱える課題や、新たなニーズへの対応策となるようなビジネスサービスを一貫して追求。石材卸という枠を超えた「石材ソリューション企業」ともいうべき独自の存在へと進化を遂げました。
日本・岡崎本社と中国・厦門事務所が一体となり、石材の総合サポート事業を展開。
「石材ソリューション企業」としての第一歩が、平成15年の中国・厦門事務所開設です。多くの日本の石材会社が中国企業・工場と取引を行うようになったものの、情報や価格の不透明さ・交渉時のストレスなどの課題も多かったことから、石材の仕入れ・製造加工・品質管理を高い水準で行える自社の拠点を中国に開設。日本の岡崎本社との情報共有やスタッフ交流を盛んにし、日中一体となって石材の総合的なサポート事業を行う基盤をつくりました。
小売店支援や問屋支援の、きめ細かなサービスも充実。
生産面の大きな基盤づくりとともに、小売店や問屋が石材製品づくりを行う上での、より便利で時間や労力低減に貢献する細かなサービスも導入しています。たとえば石材店が顧客に提案するための、CADを使用した墓石CGデザインや発注用の加工図面描き起こし。石材産地や中国市場の動向や新製品の最新情報の提供。石材の輸出入や製品の運搬などの輸送業務。さらに墓地での墓石設置工事にいたるまで。トータルからディテールまでフルサポート体制です。
石材産地・岡崎でも最大規模の国内自社工場が、メーカー機能を果たしています。
多くの石材業者が工場を閉鎖する中、清水組石材工業はあえて工場を残し稼働させる道を選びました。国産材高級品の製造加工のほかにも、中国で完成した製品を国内で再検品したり、日本の宗旨宗派に合わせた墓石の字彫り加工を施すなど、中国生産が増えるほど国内工場も機能します。また中国スタッフが日本の石工や技術者から実地研修を受ける場としても大いに役立ちます。国内工場が製品づくりにおいて有形無形のメリットをもたらしているのです。