2月11日(土)ニッセイ静岡駅前ビル にて恒例の(株)イシフク情報交換会が開催されました。今回の出席者は約50名ほどです。各地の採石業者、工場、商社、小売会社、機械工具メーカー等多士済々の顔ぶれです。僕のように毎年出席している者もいればそうでない方もお見えになり、毎年多様な意見を拝聴できるので楽しみにしているところであります。中には一年に一度、この会でしかお会いすることができない方も見えます。
今回のテーマは下記の三点です。
①石材と放射能・・・・・・・大学の著名な専門家から講義を受けました。大学生に戻ったような雰囲気です。要約しますと我々の生活空間にはいろいろな形で放射線があり、生活しているだけで少なからず放射線を浴び続けているとの事です。また、我々が日常使用している石材にももともと放射能があるということです。よしんば使用する原石に福島第一原発からの放射能が付着していたとしても、その製造工程により、出来上がった墓石の放射線を測定するのは全くナンセンスとの事です。目に見えない放射能の事です。我々素人は少し神経質になりすぎのようです。ネットで「身のまわりの放射能」と検索するといろいろ出てきます。心配な方はご自身で調べてみたらいかがでしょうか。
②各地の展示会開催について・・・・・・・庵治、岡崎等各産地の展示会の開催予定と海外での展示会の開催予定の発表です。岡崎では今年も10/20、21で岡崎ストーンフェアの開催が計画されているようです。今年で21回目です。産地の存在意義を示すためにも頑張らなくてはなりません。また、来月の6日からは厦門で展示会が開催されます。毎年、規模が拡大しています。ある人によれば一日では全部見ることができないと言います。我々日本の墓石業者にとってはどうでしょうか?厦門の展示会は今や世界の石材市場の縮図ととらえるべきです。私は、毎年懲りもせず見学に出かけていますが、昨年の同展示会の日本向け墓石の展示は、くしくも世界の石材マーケットの中での日本の墓石マーケットの存在の小ささを客観的に表しているような気がしてなりません。今年も見学に出かけます。もう日本語で中国の営業員から話しかけられる機会は絶対にないと思います。ちょっと寂しいですね。
③今後の石材業界の行方と中国製品への対応・・・・・・・やっぱり、皆さん一番興味があるのはこの問題です。それぞれがいろいろな観点から意見を言い合います。活発な議論の中で、やはりこの会合に出席する人の意見は前向きな意見が多いことにいつもながら驚きます。人間一人一人の考え方はどうしても一元的なものになりがちです。自分と違う意見を拝聴することによって、考え方の幅は無限に広がることになります。問題はそれを自分に置き換えて考えることができる柔軟性です。いろいろな意見を昇華して、どうやって自らを高めていくことができるのだろうか?課題の多い私にとっては永遠に解決することのできないない問題です。
(株)イシフクの皆様には大変なご苦労にもかかわらず、業界あるいは参加者のためにこの様な有意義な会を開催していただき感謝に堪えません。参加者それぞれがきっと同じ意見だと思います。この場を借りて謝意をお伝えします。
代表取締役 清水 剛介