工場の給水管が今季初めて凍結しました。
私が自社工場の工場長をしていた頃(20年位前)は今頃の時期になるとよく凍結して大騒ぎになっていました。その頃は今より数倍の量を生産をしていましたので機械が止まると大変なことになります。朝からお湯を沸かし少しでも早く復旧するよう奔走していた思い出があります。今はどうかと申しますと、”2,3時間で溶けるから焦らなくてもいいよ” って感じです。
それにしても、ここ数年は凍結するのは本当にまれになってきました。一年に数回です。気候変動なのでしょうか?それとも、あまりガンガン機械を回す必要がなくなってきて、気にしなくなってしまったのでしょうか?
そうそう、気候変動も気候変動なのですが我々石材業界もよくよく考えれば20年前とは比べようもありません。そのころと比べてずいぶん楽になったといえるのでしょうか?話が全くそれてしまいましたが私個人としては、肉体的には今のほうが全く楽です。当時は弟(現専務)とよく夜に工場に来て機械の上の石を載せ替えスイッチを入れて、家に帰って一寝入りして朝また出社するといった状況でした。もう今では当時と同じように働くことはできないと思います。 やれやれ、本当にいい時代になったなあ。もう夜の寒い中、働かなくっていいのだから楽になったなあ。もうあの時のような苦労しなくてもよくなったから幸せだなあ。
ちょっと待ってください。我々が生産しなくてもよくなった理由はなんなのですか? そうです。このところの生産は我々にとって代わって中国の工場が全部やってくれてます。私の仕事は生産することから管理することに変わりました。すなわち、私に代わって中国の職人さんたちが夜も石を磨いているのです。(最近はあまり残業しなくなったようですが) 今ではもう中国で加工するのが当たり前になってしまっています。こまごま能書きを垂れるつもりはありませんが、我々石材業者ももう一度あの頃のことも思い出す必要があると思います。
当社では、誠実であることをモットーにお客様、仕入れ先、その他関係者と今後も変わらぬお取引を継けて参ることをお約束いたします。
代表取締役 清水 剛介