皆さん、ご無沙汰しています。週一のブログをしばらくサボってしまいました。少し読者が減ったかな?
さて、今回は614に関する話題です。周知の通り、614(同安)がとうとう採掘できなくなりましたね。中国からの石製品輸入の黎明期より623、603と並んで、日本の石材産業をある意味席巻した材料もいよいよ終焉を迎えつつあります。ちょっと寂しい感もあります。いやいや、やっぱり寂しくなんかありません。よくよく考えれば、これらの石材のおかげで日本の墓石メーカーは窮地に立たされてしまったのですから。
私見はさておき、日本向けの有力石材がなくなり中国の商社、工場からはこれに代わる材料の提示を多数聞いています。614に似てるとはとても思えない材料がほとんどです。皆様も日本の石材商社からいろいろと提示されていることと思います。似てないのに新614とはこれいかに!! 614に代わる石は614に石目等が似ているといった視点ではなく、614と単価的に近い金額で提供できる石の事ですね。
大方は新614=G1902(江西省産)が多いようです。当社では約20年前にこの材料は原石で買い自社工場で加工していました。その時の名称は”青中目”でした。いい石でしたが少々、錆が出る懸念があります。採掘鉱がたくさんあり、モノにより品質にムラがありました。今は改善されているのでしょうか?使用に当たっては、しばらく観察が必要でしょう。
当社では、この石材ではなくもう少しだけ安心してお客様に提供できそうな石材を新614として売り出しています。 614-Sです。福建省内で採掘されている材料です。皆様にお勧めする前に自身で鉱山を訪問し品質を確認してまいりました。少々青味のある色合いは旧614よりいいかも?一度、使用いただく事をお勧めします。
清水 剛介